Monday, August 26, 2013

HAPPYさんのtwitterより 2013.8.26

HAPPYさんのtwitterから

再録しました。2013.8.26

ただいまっ(^O^)今日の現場は快晴だったけど、オイラにはなんとなく秋の気配が感じられたよ。経産相の人も来てたらしいんだけど、気づかなかったでし。H4エリアは今日も暑い中、人が沢山いて作業してたんだけど漏えい原因箇所の特定出来たかのかな?タンク内の線量高いだろうし、まだかな?

あと今日は、ろ過水タンクから4号機の炉内水張り作業中に、3・4号機開閉所前(ヤード)で8トン位の水漏れがあったらしいんだ。オイラ達が現場あがった後だから、詳しくはわかんないんだけど、配管の継ぎ手からなのかなぁ…?幸いに汚染水じゃなくて、ろ過水だからよかったけど心配だね。

事故当初6月頃から吉田所長はこれからも日々増え続ける汚染水処理と、今の状況で再び1Fに津波が襲って来た場合は壊滅的打撃を受けるって、早急に津波対策をやるべきとの二つの問題をとても危惧してたんだ。汚染水処理は今までもたくさん問題やトラブルがあったんだけど

いつも予算と時間を理由に、応急対策のみで抜本的対策はやって来なかったんだよね。汚染水処理の問題は二年半経った今になってようやく世間に露呈され、このままじゃダメだって事でやっと抜本的対策をとの方向に転換しつつある状況になってきたんだけど。

もう一つ吉田所長が危惧してた問題は、未だに応急対策で造った簡易な防波堤(オイラは世間提って昔つぶやいたけど)のみでほったらかして抜本的対策とる気配すらないんだよね。学者さんによると、日本は地震活動期に入ってるみたいで…、いつ大きな地震や津波が来てもおかしくないって状況みたいなんだよね。いま津波が来たら壊滅的な状況になるって想定してるはずなのに、1Fの現場は地震対策も津波対策もまだまだ対策不十分な箇所がいっぱいあるんだ。

東電の中でも意見はあるはずなんだけど、たぶん「そんなの予算も時間もかかるし、今すぐ来るわけないだろうから、まずは目の前の課題だ考えて、後回し」って事なのかなぁ…。オイラは津波対策なんて何年もかかる工事だろうし、予算も作業員もいっぱい投入して今からやるべきだと思うんだけど…。

政府、規制委員会、政治家もようやく汚染水処理問題には目を向けたけど、この問題だけじゃなく現場はまだまだ他にもやらなきゃならない問題は山積みなんだ。国が目を向けたのはいい事だけど、斜めから片目だけの薄目じゃなくて、しっかり正面から両目を見開いて問題点を見て欲しいな。でわでわ。

・・・おつかれさまでし

Saturday, August 17, 2013

HAPPYさんのtwitterより 2013.8.18

HAPPYさんのtwitterから

再録しました。2013.8.18

おはようございます。昨日は分かりづらいRTをしてしまい、お騒がせしてごめんなさい。昨日はつぶやきって何だろ?って考えちゃいました。オイラは今まで様々な事を自分が思い、感じた事をつぶやいてきました。ただ昨日は反響が大きくてちょっとビックリしちゃって…。

オイラは今まで自分のつぶやきを削除した事なかったけど、昨日は流石にこのまま拡がったら大変だなぁ…って思い削除しました。オイラの廻りの若い友達や同僚、除染で全国から作業に来ている作業員の人達は自治体の広報の問題もあるでしょうが出荷制限の内容を知ってる人は少ないです。

オイラの知り合いや他県から作業に来てる除染のメンバーで山の山菜を今でも採って食べてる人もいます。本人にダメだよって言ってもなかなか止めてくれないのが現状です。オイラのつぶやきは原発や除染の作業員も沢山見てくれているので、出荷制限されてるよって事を伝えたかったんです。

以前にも話しましたが、オイラがつぶやきを始めたきっかけは、事故当時のマスコミ報道や評論家に対して憤りを感じた事と、南相馬の友達に原発の現状を伝えたかったためです。昨日フォロワーさんから「あなたのつぶやきは影響が大きいので気を付けて」って言葉をもらいました。

オイラは今まで沢山のフォロワーさんを意識してつぶやきをした事はなくて…。ただ、オイラが感じた事だけをつぶやいてきました。オイラは有名人や著名人じゃないし、課金してるわけじゃないし、オイラのつぶやきを信じる信じないはお任せしますってスタンスでつぶやいてきました。

そんな事を色々考えてたら、つぶやきって何だろ?って…。オイラのつぶやきって何だろ?って…。皆さんの色んな沢山の質問にもなかなか答える時間ないし…。オイラが誰だとか工作員だとか、洗脳してるとか、作業員じゃないとか、何人もいるとか、色んな噂があるみたいだし。

まぁ、そんな噂は気にしてないんだけど…。オイラの素性を知ってる人は沢山いるし、増えてるし。ただ今回、誤解を招くようなつぶやきをした事は反省してます。オイラが今でもつぶやくのは福島原発と浜通りはじめ福島の現状がこのまま風化して行くのがイヤなんです。

まだまだ収束作業は先の見えない大変な状況だし、苦しみ悩んでいる避難者は沢山いるし、除染の問題も山積みだし…。オイラは脱原発、推進、原発再稼働、原発輸出、エネルギー問題、経済問題とか色々あるけど、とにかく今は目の前で爆発した原発の収束と浜通りの事しか頭にないんです。

様々な意見があるでしょうが、オイラは目の前の自分が今出来る事をコツコツやって、感じた事をつぶやくだけなんです。そこには工作も意図もありません。これからも誤解を招くつぶやきはあるかもしれませんが、また指摘貰えればって思います。今回の件は反省してます。でわでわ。

Sunday, August 04, 2013

ハッピーさんのtwitterから 2013.8.4

ハッピーさんのtwitterから、再録します。

今回は・・・・長文です。2013.8.4

コンチヮ(^O^)今週コツコツと書いてた、つぶやきを一気に連投するね。汚染水の問題を中心に書いたんだけど、かなりの長文になってしまったでし。

今日は東電の考えてた崩れてしまった汚染水処理のシナリオについて、オイラの勝手な見解でつぶやくでし。汚染水処理の問題は冷却を始めた事故当初から懸念されてた。だけど一気に一般世間に不安が広がったのは、近隣各国や各関係方面に伝える前に汚染水を放出してしまった件からなんだよね。

あの時も今回の件と同じように現場と本店、東電広報、政府のコミュニケーションが悪くて、あんな結果になってしまったんだ。現場は今にも汚染水溢れてしまいそうで緊迫してて、すぐに海に流したかったけど結構待たされたんだ。

ようやく本店から放出許可出て現場は海に放出したんだけど、結果的には放出タイミングのフライングで各方面から物凄い非難をあびてしまった。オイラは、この時から現在まで海洋放出や流出の話は東電内でも安易に口に出す事が出来なくなっちゃって、タブー視されちゃった感じがするんだ。

いま現在も、トラブル対策に時間がかかり稼働の遅れてる多核種除去装置(アルプス)の計画や基本設計は2011年の夏から秋にかけて出来上がってた。アルプスを作るきっかけになったのも、地下水が建屋内に流入してるのがわかって、どんどん増えて行く汚染水の対策だったんだ。

地下水が建屋に流入して汚染水が増えてるってわかったのは、応急対策の循環冷却ラインが突貫工事でやっと出来上がって回し始めて、一週間か二週間位経ってからだったかなぁ…。タービン地下に溜まった汚染水を汲み上げて移送するんだけどタービン地下の水位ちっともが下がらなかった。

本来ならば注入量より多く汲み上げれば水位が下がるはずなんだけど、むしろ上がってきてたんだ。「なんか変だぞって」って事で検討した結果が地下水流入だった。東電は建屋は壊れてないと思い込んでたから、地下水が建屋に流入してるって見解に達するまで時間がかかったんだよね。

そこで、このままだと汚染水はどんどん増えてしまうって事でアルプスの計画が持ち上がったんだ。アルプスが出来上がり、稼働するまで(当初予定は2011年9月目標)の間は、毎日400t増える汚染水を貯めるタンクを造って対応する事にしたんだ。

遮水壁の話もちょうど、この時期だったかなぁ…。遮水壁は、馬渕議員が陸側も提案したんだけど、東電は陸側遮水壁を造るには他の工事との干渉も大きいしコストもかかる、また埋設物の調査にも時間がかかるという理由から東電は陸側は却下して作業干渉がない海側だけを選択したんだ。

東電は、アルプスが稼働して高濃度の汚染水を処理するようになったら、陸側の遮水壁は無駄なコストになってしまうと考えてたんだと思う。まさかアルプス稼働がこんなに遅れると思ってなかったはずなんだ。この時期から陸側遮水壁を造ってれば、もう少し違った現状だったかもしれない。

オイラが考える東電シナリオが崩れた最大の要因はアルプスだと思うんだ。当時の東電は、アルプス稼働日を基準にして常に汚染水タンクの計画と工事発注をしてた。アルプスが稼働すると汚染水タンクは沢山造っても余って無駄になるからね。

だからアルプス稼働が遅れる度に、次の稼働予定日までの分まで汚染水タンクの増設発注が出て、現場は急いでタンクと配管を布設してたんだ。あと東電はアルプスが稼働した処理水はトリチウムが除去出来ないのは計画段階からわかってた。

でも、世間が騒ぐほど東電にとってトリチウムはさほど大きな問題と思ってなくて、希釈して告知濃度未満にすれば海に流す計画だった。通常の原発でも普通に流してるからね。もし東電がトリチウム放出を気にしてたら、アルプス稼働後の処理水タンクが最初からもっとあったはずだしね。

最初のアルプス処理水の貯留はタンクじゃなくて、あの漏れた地下貯水槽だからね。1日1200t処理するはのに、地下貯水槽は処理水を一時的に貯めるだけの計画だったから数も少ないし、スペックも山の汚染瓦礫保管用の仕様にちょっと手を加えて造ったんだ。

タンクじゃなく地下貯水槽にする事によって電線の下のデッドスペースだった敷地も有効に使えるし、コストも安かったんだと思う。2012年9月のアルプス稼働に向けて、現場は突貫工事で頑張り、なんとか形は出来上がったんだけど、ここからシナリオがどんどん崩れていくんだ。

アルプス稼働準備は間に合ったんだけど、タイミングが悪かった。ちょうどその時期、保安院から規制委員会に変わるタイミングだった。それまで東電は保安院と認可手続きを進めてたんだけど、規制委員会に替わる事になり、これまでの手続きは白紙に戻され…、

継続ではなく、新たに最初から規制委員会に認可手続きを行わなければならなくなったんだ。ようやく始まった規制委員会の審査もスンナリとはいかず色んなコメントが付き、キャスク改造や建屋建設を余儀なくやる事になってしまい、アルプス稼働は更に半年以上遅れる結果となってしまった。

この半年以上のアルプス稼働の遅れは、東電にとっては大打撃だった。シナリオが根本から崩れてしまったからね。そこで東電は、日々増えて行く汚染水の対策を新たに打たなければならなくなり、シナリオを書き換えたんだ。最初の書き換えは濃縮汚染水のタンク増設。

ところが、そのシナリオはすぐに崩れてしまう。タンク増設だけで対応出来ると思ってたんだけど、数ヶ月後のシュミレーションでタンク増設エリアの地盤改良や増設工事が予想以上に時間がかかり、このままだと対応出来ないという結果が出てきた。

またまたシナリオを替えるんだけど、その対策で浮かび上がったのが地下水バイパス。タンクが間に合わないなら増える汚染水の原因である地下水を汚染水になる前に汲み上げ少しでも減らす考えだね。これも現場は突貫工事でやらなくちゃならなくなり、地下水バイパス工事が休みなく始まったんだ。

この時期の東電は、とにかく一刻も早く地下水バイパスをやる為に色々な事を考えてたと思う。漁業関係者や自治体はじめ、水面下での根回しは必死にやってたはずだし、現場も元々汚染水貯留用で増設したタンクの内の9基を地下水バイパス用に切り替えた。その為にタンクの改造もやったしね。

現場は必死に頑張って、なんとか工期内に完了し地下水バイパスのサンプリング試験も始まった。ところが、悪夢というか、行き当たりばったりは許さないぞというお告げか、再びシナリオは崩れてしまう。この時は流石に、オイラもだけど突貫工事で頑張った作業員はガッカリしたと思う。

福島漁連トップにも地下水バイパスの必要性を納得してもらい、致し方ないと言うことで、なんとか地下水バイパスの話は事前承諾を得、サンプリング結果を持って漁業関係者に説明してる最中に地下貯水槽の漏えいが起きてしまった。汲み上げる地下水の上流での汚染水漏えい。

元々、地下貯水槽はトリチウムだけが残存するアルプス処理水を入れる予定だった。しかしタンク増設が思うように進まず、地下水バイパス貯留に汚染水タンクを9基持っていかれ、否応なく地下貯水槽に汚染水を貯めるほかなかったんだ。

このトラブルにより、稼働直前まで現場工事も関連部署との調整も進んだ地下水バイパスの話は白紙に戻され、未だに目処が立たない。これまで、行き当たりばったりではありながら、なんとか打つ手はあったけど、この時点で現場は遂にお手上げ状態となってしまった。

なぜ東電のお手上げ状態がわかるのかと言うと、このトラブルの後に汚染水対策本部が作られた。その本部長が東電トップの社長だからなんだ。社長自らが乗り出す事自体がいかに今の東電が切羽詰まった状態かが見て取れるんだよね。

これ以降は、最近の出来事だから多くの人が内容知ってると思うけど、オイラがもう一つ気になるのはサブドレンピットの工事が進んでないこと。サブドレンピットに入った瓦礫撤去はやってるはずだし、当初の予定では6月位から工事が始まるはずだったと思うんだ。

ところが未だに工事は始まらないし、稼働は来年度って噂もある。遅れてる理由は何なんだろって気になるんだよね。確かにサブドレンピットから汲み上げた汚染水を貯めるタンクが無いっていう理由もあるけど、それだけの理由じゃないのかもしれないって最近思うんだ。

水ガラスの遮水壁で海側を固めたら地下水の水位は上がるし、当然汲み上げないと今みたいな状況になるってわかってたはずでサブドレンからの汲み上げも必要なはずなのに…。先日もつぶやいたけど、今すぐ再度、色んなパターンのシュミレーションを考察して検討、対策工事しなきゃって思うんだ。

将棋ならば、考察時間の持ち時間なんか、とっくになくなって、いつ投了してもおかしくないところまで来てしまってる状況だし…。先日の参院選挙の時、自民党総裁は国主導で責任を持って全力で収束作業に取り組むって言ってたけど、具体的になにもしてないし…。

たとえ無駄な工事になったとしても、全てのシュミレーションパターンに於いて、今すぐに対策しないとって…。東電はいつも、調査する場所を検討し調査し、しっかり把握し、調査内容を考察し、対策内容を検討し、対策工事って流れだけど、今回はそんな時間ないはずなんだよね。

この前もつぶやいたけど、東電が収束作業にかける予算だって案件毎に目を光らせチェックされ、コストカットでかなり圧縮されてる。本当に無駄な部分のカットなら仕方ないけど品質面や人件費はじめ、リスクが低いだけの理由でカットするのは間違いだと思うんだ。

オイラは先日発表された東電の4500億円以上の経費削減の中身が凄く知りたいんだけどね。東電が1F収束作業を含めて、単年毎の収支決算をしている間は今のコストカット状況はずっと続くし、収束作業に悪い影響がでるのは間違いないと思うよ。 東電も最初は、収束作業や賠償金など含めた試算を5兆円と見積もったけど、すでに10兆円。その額は、きっとまだまだ増えると思う。国も東電もちょこちょこ小出しにしないで一気に50兆円位予算を組んで欲しいんだけど…。このままの事業者である東電主体じゃ限界が来るよ。

やっぱり1日でも早く、1F収束作業は東電から切り離し、国主体で「1F収束作業で少しでもリスクのあるものには予算をかけてでも最高の対策をしろ」ってならないとダメだと思う。東電責任問題もあるけど、今の東電体質じゃ収束は無理だし現場はそんな余裕のある状況じゃないしね。

この二年半を振り返ると収束作業は最初が肝心で、もっと予算をかけ様々な対策機器やシステムを品質を落とさず造るべきだったと思うんだ。一万円の最新のゲームが今欲しいのに千円づつちょこちょこお小遣い貰って買えるのは同じ一万円でも、すぐ壊れてしまう中古ゲームが10個並ぶだけだもん。

もう一つ振り返って見えるのは、1F収束作業が進む中で色んな影響を受ける政治家、官僚、自治体、多くの企業、様々な機関、様々な団体、マスコミ、そして原子力ムラの人達の思惑。みんな自分達にとって、都合の悪い情報や事実には決して正面から見ずに、目をそらそうとする。

一度の原発事故の影響はあらゆる方面に計り知れないくらい損害を生み、また関連を含め多くの被害者が生まれる。その収束作業の過程で事実に真っ向から向き合わない様々な思惑が飛び交う現実が今の日本には沢山あるんだよね。このままの日本でいいのかなぁ…?

色々つぶやき過ぎて話がかなり逸れちゃったけど、汚染水処理の東電シナリオが崩れてしまった最大の要因はアルプス稼働が遅れたために、そのあと色んな問題が次々と出てきちゃって、汚染水問題がどんどん大きくなってしまったんだって言いたかったんだ。

まぁオイラの見解は、現場作業の経験と想像で勝手につぶやいてしまったから真実はわからないけどね。でもいつか、何故いまのような1F収束現場状況になってしまったのか?何がそうさせてしまったのか?オイラは真実を知りたい。まだまだ長い収束作業で、また同じように繰り返さない為にもね。

1F収束作業はオイラが死んだ後も何十年と続くでし。今なら仕切り直しも出来るはず。いや、いま仕切り直さなければ、この先どうなるかわからない。予算、工程、環境、作業員確保、技術者養成、将来起こり得る作業員の健康障害、補償問題などなど、今考えなきゃならない懸案は山ほどあるでし。

でも今は、アルプス稼働はまだまだ先になるし、規制委員会指示の海側ピットから汲み上げなきゃならない汚染水の行き場も決まってないし、切迫した現場状況を一日でも早く何とかしないとでし。つぶやき始めて今までで一番長いつぶやきになってしまった、指が痛い(>_<)でわでわ。よい休日を。

すみません、訂正がちょっとあります(>_<)連投の「続6」のつぶやきで、アルプス当初予定は「2011年9月目標」とありますが「2012年9月目標」の間違いです。投稿前のチェック見落としました、ごめんなさい(∋_∈)

オイラ子供の頃からサザエさんのテーマ曲を聴くと「あぁ、日曜日終わっちゃった」ってちょっと寂しくなるでし。さぁ~て来週の1F注目作業は、汚染水対策、3号機オペフロと原子炉建屋内の高線量瓦礫処理、2号機ペデスタル内カメラ投入、4号機使用済み燃料取出し準備の4本でし。ジャンケン、ポン!

「風立ちぬ」・・・・

絶賛上映中の、宮崎駿監督作品 「風立ちぬ」ですが・・・・

アーチスト村上隆が・・・・twitterで賞賛の文章を書いてたので、まとめてみました。

村上 隆/「風立ちぬ」

日本の戦後芸術の在り方に、なにからなにまで、きっちり落とし前をつけていて、心の底から感服いたしました。 敗戦後の日本はコングロマリットを解体させかつ蘇生できぬようなシステムを埋め込まれ、余剰の金を国の文化資産にしてゆく構造が造れなかった。戦前は少ないながらもプリミティブな資本主義の勝者達が余剰した金で芸術を創る者、愛する者を庇護可能だったが、戦後は税制の組み換えからなのか、桁外れな数寄者はいなくなり、変わって大衆が望む芸術が産まれ、サブカルチャー百花繚乱の時代になっていった。お芸術へのニーズは、もっぱら西欧諸国の美術館の所蔵品を拝借拝見して悦に入るのが精一杯。お芸術の世界は戦後の日本のオーディエンス、クリエーターの双方には馴染めずに、漫画、アニメ、ゲーム等のサブカルへ、創造的な才能が流れ込み、その中で独自の芸術の立脚点の場を探し、そこに杭をうち、足場を造って本格的な芸術の在り方を歌い上げようと準備していた。 宮崎駿はその世界の功労者にしてパイオニアとなってゆく。はじめはアニメ=子供だまし、というレッテルからの格上げ。そしてアニメと映画の立場の逆転。予断だが、ジブリミュージアムを建て、フォームとしての芸術の在り方を世に問う所まで来てもいる。戦後は税制の組み換えからなのか、桁外れな数寄者はいなくなり、変わって大衆が望む芸術が産まれ、サブカルチャー百花繚乱の時代になっていった。お芸術へのニーズは、もっぱら西欧諸国の美術館の所蔵品を拝借拝見して悦に入るのが精一杯。 お芸術の世界は戦後の日本のオーディエンス、クリエーターの双方には馴染めずに、漫画、アニメ、ゲーム等のサブカルへ、創造的な才能が流れ込み、その中で独自の芸術の立脚点の場を探し、そこに杭をうち、足場を造って本格的な芸術の在り方を歌い上げようと準備していた。宮崎駿はその世界の功労者にしてパイオニアとなってゆく。はじめはアニメ=子供だまし、というレッテルからの格上げ。そしてアニメと映画の立場の逆転。予断だが、ジブリミュージアムを建て、フォームとしての芸術の在り方を世に問う所まで来てもいる。宮崎駿があるドキュメンタリーで、テート・ギャラリーのジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」(情報提供の皆様、ありがとです!)を目の前にして「この絵に僕達がやろうとしてきたことが既にある。僕たちは何をやっていたんだろう」という独白するシーンが有ったのだが、その宮崎自身が行なっていた自問自答に、「風立ちぬ」はきっちり答えを出している。それは『芸術とは何か?』というテーマに対する答えだ。劇中に何度もつぶやかれ、かつ広告のコピーにもなっている「生きねば」という言葉。そして「美しい』と言う言葉も散見される。つまり、人がこの世に生を得て死するまでの短い時間の美しさへの強すぎる羨望は、時に人間の実存主義を裸体によって捉え(主にうら若き男女ではあるが、時に老体、変異体、惨殺死体など)時に抽象的な構造の表層で語ろうとしてきた。 人が産まれ、自然に、時代に翻弄され、美しさの瞬間に巡りあい、その瞬間は忘却の彼方へ去ってしまうが故、その時を固着させたい、という気持ちが芸術を作らせているのだ。そういった人が人としてこの世に存在する唯一絶対の美との距離感を、芸術家、あらゆる表現者は、見果てぬ夢と知りつつ、この世に繋ぎとめようと奔走し、そのほとんどが敗れ去る。さて、『風立ちぬ』とは、そういう事が語られた作品であった。宮崎駿が「オフィーリア」の前にたってモノ思ったその刹那を、2時間の絵解き説法で僕らに伝授してくれているのだ。この連ツイのはじめに<日本の戦後芸術の在り方に、なにからなにまで、きっちり落とし前をつけて>と語ったその意味は、大衆芸術の分野で、ここまでヌケヌケと大芸術の表現が製造構成可能である、と謳い上げられたのだから、僕のような西欧の着床地で仮暮らしをしている芸術家は、その存在そのものが型なしになってしまった。それはさておき、その意味で『風立ちぬ』は日本人が待ちに待っていた戦後の純正な大芸術作品ではある。手紙にこだわり、効果音も人間の声が変形され、まさに人間万歳人間賛歌を2時間体験できるのである。また、この作品の強度は実は『映画』の在り方を最も最先端で変形させて閉まっていることでもある。これはズバリARTである。台詞回しも、画面の切替も、映画のテニヲハを擬態しつつ、しかしその構造は自身が作り上げてきた戦後の日本アニメの文脈の解体と再構成なのだ。映画はエンタメでありマネタイズ、世の中での在り方は映画然としていて当然という風景の中で、恐ろしく難しい文脈のパズルを観客に提示し、その謎解きを楽しんでくれとばかりに説明は省かれている。これ、ARTの作法。今、映画業界はどうやって次の時代に生き残れるかを真剣に模索せねばならなくなっている。宣伝やマネタイズへの方法論に必死だ。しかし宮崎駿はそこにはいない。日本全国で巡回する大人気の展覧会がフィルムという形を変えて、皆さんの街の劇場で大芸術をお見せ出来るという未来型の映画の在り方をも示唆することに成功している。ポスターの絵のひとつ。里見菜穂子あ絵を描く丘のカット。あれは印象派のモネの絵 日傘を差す女(モネ夫人)1875 からのインスパイアであろうことは想像に難無くないが、他にもそうした芸術作品からの数限りないインスパイアが、散りばめられているのであろう。参加の原画マンは多分、この日本アニメ史上の伝説のスタッフ、総結集であろうし、引退を宣言していたスタッフの方(色彩設計の方)も復活。懐かしいあのスタッフ、この人が結集した感がある。かように、この作品は戦後日本芸術の集大成と言えよう。僕のような西欧を着床地にして生きている芸術家にとっての衝撃度は物凄く大きい。そして、こういう作品を作れる現代の日本の文化は、捨てたものではないと誰もが思い、自問自答し、納得の言葉を探せるようにもなっている。まさに劇中、堀越二郎がアキレスと亀の例えを覆しゼロ戦を作り上げたように、未来、日本人が誇れる芸術作品の創造者としての代表作を誕生させたのだ。深く、ふかく、心に染みわたる人間賛歌と一瞬しか無い、人生の美しさへの憧憬は、クロサワの映画の在り方とは全く違った風景を纏いながら飛び出した。驚くべきアニメーション超大作の誕生に乾杯。僕もカプローニさんのごちそうしてくれるワインを一口だけでもなめさせて頂き、芸術の神様の御加護に肖りたいです。

今一度、FBでまとめ直して、誤字脱字、直します。そして英語にしよおっと。

若冲に会いに行ってきました。

「若冲に会いに行ってきました。」

世界有数の日本美術コレクター、悦子&ジョー・プライスご夫妻(米国、カリフォルニア州)のコレクションのほとんどが東北を巡回する展覧会。

東日本大震災の様子を見て、ご夫妻が自分たちでなにかできないかと思い立ち、東北の人たち、とりわけ子どもたちを元気づけられればとこの展覧会を実行した。

監修は、伊藤若冲や曾我蕭白という、それまで美術史ではメインには取り上げられていなかった画家たちに脚光をあてた『奇想の系譜』の著者、辻惟雄氏(東京大学名誉教授、MIHO MUSEUM館長)、主催は財団 心遠館(プライス夫妻による文化財団)、日本経済新聞社など。

僕は、真っ先に・・・

花も木も動物もみんな生きている/「鳥獣花木図屏風」六曲一双へ足を運びました。

・・・・・・「感動、感激・・・・・」

今度は、平日の「良き日」に、ゆっくりと観る事にします。

2013.7.27